シニアドライバー、制度変更を知らず免許失効の危機!

 

住所変更してなかった

 

 今年は免許更新の年だとは知っていました。しかし、いつもは届く更新のお知らせハガキが、今回は誕生日が近付いても送られてきません。もう、誕生日の2週間前になっていました。

 

 そこで、3年前に引っ越した時に住所の変更手続きをしていなかったことにハタと気付きました。

 

 インターネットで調べると、免許更新の際には「お知らせハガキ」を持参するようにと書いてあったので、あわてて警察署に電話しました。

 

高齢者講習の予約

 

 警察署の担当者によると、免許更新の際「お知らせハガキ」は必ずしも必要ではないが、今年の5月から制度が変わって70歳以上は免許更新の前に高齢者講習を受けることが義務付けられたとのことでした。 

 

 担当者が早速、高齢者講習を受けられる市内の自動車学校の電話番号を教えてくれました。しかし、自動車教習所の高齢者講習はどこも受講者が一杯ということで、隣の市の自動車教習所を含めて3ヵ所もの電話番号を教えてくれました。もし、この講習を受けられなかったら免許更新ができなくなります。

 

 最初に電話した最寄りの自動車教習所では、最も早くて5月25日ということでした。この日は誕生日のかなり後になりますが、とりあえず受けられるとのことで、この日に予約しました。



高齢者講習の受講

 

 この受講日を逃せばもう免許は持てなくなるという思いで、2、3日前から体調を整えてその日に備えました。

 

 受講者は、70歳以上75歳未満の9人でした。講習時間は2時間で、内容は講義、運転適性検査(動体視力、視野測定)、実車指導でした。

 

 動体視力は年齢の平均だったものの、やはり50歳台と比べるとかなり低下していることがわかりました。 

 

  実車指導では運転技能を検査されるのではないかと少し緊張しましたが、あくまでも指導だということでした。時間は一人当たり約15分で、教習所内のコースを2周しました。途中でわざと縁石に乗り上げ、直ぐにブレーキを踏み、バックするように言われました。実車指導後に教官から「全く問題ありませんでした」と言われ、ホッとするとともに少し自信が持てました。

 

 すべて終了し、無事修了書を手にすることができました。

 

免許更新

 誕生日はすでに2週間以上前に過ぎ、免許の有効期限まであと2週間しかありません。さっそく高齢者講習の翌日、更新のために免許センターに行きました。

 

 受付けした後、視力検査、住所変更、写真撮影、免許証交付まで30分以内で終わりました。前回までの更新手続きに比べて、あまりにスムーズにいったので驚かされました。住所変更の際の証明はマイナンバーカードの提示でよく、去年入手したマイナンバーカードがはじめて役立ちました。

 

 写真撮影場所の近くには鏡が何枚も置かれていたため、鏡を見ながら髪と衣服を整えました。

 

 今回の免許更新では、自分が住所変更手続きを怠っていたことと制度の変更が重なってしまいました。もう免許が持てなくなるのではとハラハラでしたが、何とか無事に更新できました。

 

 次の免許更新は4年後ですが、新認知症検査と運転技能検査(交通違反があった場合)を受ける必要があるとのことです。その時は免許返納の潮時かもしれません。